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アーチ壁NT様邸

NT様邸では造作工事がほぼ終わり、内装工事が始まりました。

アーチ壁

写真はリビングに造作したアーチ壁(R下がり壁)ですが、NT様邸では装飾のある木の枠を使用しています。
アーチ壁は大工さんが造作してカタチを作ることが多いのですが、より装飾として強調できることと、ここは普段の生活で最もよく通る動線上で、壁が傷つく可能性が高い為、木の枠を入れました。こうすることで補修がしやすくなります。
また、向こうの和室まで視線が抜けてより広がりを感じます。
反対側から見るとダイニング、その先には庭がつながり、さらに抜けた感じが味わえそうです。

建具など木の枠や木の幅木・廻り縁など木の造作材を塗装屋さんが塗装していきます。
壁の色に合わせて塗る部分もあれば、木目を活かしたオイル塗装を行う部分もあります。
この塗り分けは現場の確認と打合せをしっかりと行わないとできませんので、通常のハウスメーカーや工務店でも数をたくさんする会社では、まず塗装を嫌います。
既製品のシートが貼られた造作材を使用することでこの作業を省く方が楽に管理ができ、とりあえずの出来上がりは綺麗に仕上げやすい為です。
ただ私たちは極力、木を使うことで後で塗り替えやお手入れができるのと、住まい手の方がより愛着を持って頂けるのではと思っています。
その為にもこのひと手間を掛けているのと、見た目にも艶のあるツルッ、ピカッといった素材ではなく、艶がなく、よりマットで壁と一体化した方が空間に馴染むと考えているからです。

木部の塗装が終わり、壁紙の下地処理を行っています。
まずはボードの継ぎ目やビス頭をパテで埋めていき、盛り上がった部分をサンドペーパーで削り、平らにしていきます。
この工程を3度ほど繰り返して、ようやく下地処理が終わります。
と言うのも一般的なビニルクロスと違って、紙クロスは下地の影響が出やすく、この下地処理で仕上がりに差が出る為です。
暑い中ですが、クロス屋さんはお盆の間にも作業を行ってくれるようです。

外部では足場が外れました!
どっしりとした雰囲気のシンプルなデザインが印象的な外観になりました。
NT様邸は角地で周りに田んぼや畑がある為、いろんな方向から見えます。
その為、建物の計画を行う時にどの方向から見てもより美しくなるように考えましたが、想像通りの外観でひと安心です。